【インタビュー】対面ワークショップを受講しての感想や変化をうかがいました!(前半)

L.E.T.ワークショップを受講された方へのインタビュー企画、今回で第4回目となりました。
今回は、対面でのワークショップ(計21時間)をご一緒に受講された4名の方へのインタビューをお届けします。

4名の受講者のうち、お二人は「親業訓練」のインストラクター資格をお持ちの方、もうお二人は大学病院で看護師としてお勤めの方でした。

同じワークショップを受講し終えてから約1ヶ月。久しぶりに顔を合わせてこの1ヶ月の過ごし方を振り返り、ゴードン・モデルを学んで活用できたことや、活用する難しさを共有し合いました。

まず今回の記事では、「親業訓練」のインストラクター資格をお持ちのAさん・Bさんへのインタビューをお届けします。

まずは、L.E.T.ワークショップを受講するきっかけを教えてください。

(Aさん)

私は「親業訓練」のインストラクター資格を持っています。L.E.T.ワークショップにも以前から興味があったのですが、足踏みしていてなかなか参加できずにいました。今回、Bさんが受講を検討されていることを知り、学びたい思いが高まり参加することにしました。

L.E.T.ワークショップを受講したことで、今までとはまた違う知識が入りました。

(Bさん)

「親業訓練」のインストラクターになってP.E.T.(親業訓練協会が提供する親業訓練講座のこと)の理論が自分の中で揺るがないものになってきたので、今ならL.E.T.を学ぶことが(混乱する方向ではなく)ゴードン・モデルのよりよい理解に繋がると思い、受講しました。

L.E.T.ワークショップを受けて1ヶ月、まだ L.E.T.に関しては疑問の方が多くあります。一方で、1ヶ月経つと、P.E.T.とL.E.T.の区別が無くなってきたようにも思います。

親業とは

親業とは、親業訓練協会が提供しているコミュニケーショントレーニングのプログラムのことです。原題は「Parent Effectiveness Training(P.E.T.)」で、「Leader Effectiveness Training(L.E.T.)」と同じく、アメリカの心理学者トマス・ゴードン博士が開発しました。

日本では、L.E.T.はセカンド・ウィンド株式会社がライセンスを所持しています。親業訓練協会はP.E.T.のほかに、ゴードン・メソッドの各種講座を提供しています。

今、P.E.T.とL.E.T.ワークショップの違いについての話がありました。今日はせっかくの機会ですのでそのあたりについても話を深めてみたいと思います。
お二人は「親業訓練」のインストラクター資格をお持ちですが、特にどのような部分でP.E.T.とL.E.T.ワークショップの違いを感じられますか?

(Bさん)

ゴードン・モデルでは「行動の窓」というツールを用いて、誰が問題を所有しているのかを考えますが、「問題を持っていない」と捉えるか、それとも「問題を持っている」と捉えるか、その捉え方に少し違いがありますよね。

今起きている出来事をどのように整理するか、その整理の仕方に違いがあるように思います。

行動の窓とは

人間関係において生じる問題を正確に把握するために用いる方法およびグラフィック・ツールのことです。

行動の窓というグラフィック・ツールを用いて、誰が問題を所有しているのか、そして、どのように解決するのかを把握します。

どのコミュニケーションスキルを、いつ、どのように使ったら良いかが理解できます。また、これを理解することで、人の性格タイプを理解しようとか、懲罰を与えようとか、不必要なことを回避することができます。

トマス・ゴードン博士は、このグラフィック・ツールのことを行動の窓と名付けました。

*この説明文は、ライセンス会社であるセカンド・ウィンド株式会社ホームページを参考にしています。

(Aさん)

その点に関しては、L.E.T.ワークショップを学び、自分の思いに丁寧に向き合うこともでき、自分の本当の気持ちに気づきやすくなったように感じています。

まだ受講から1ヶ月で慣れておらず、P.E.T.との違いに戸惑うこともありますが、夫婦関係で私が問題を所有していると捉えられるときに、夫と向き合うことがやりやすくなったと思っています。これはL.E.T.ワークショップに参加して良かった点の1つです。

(暮らしとコミュニケーション研究所)

ありがとうございます。確かに、P.E.T.とL.E.T.ワークショップはベースは同じですが、ところどころに違いもあり、それがまた興味深い部分ですよね。

お二人から話のあった「行動の窓」の違いはよく挙がるご意見で、その違いからか「L.E.T.ワークショップは仕事現場にフィットする感覚がある」という声を頂戴したこともありますね。

(Aさん)

L.E.T.ワークショップでは、価値観が衝突したときに「偽りの受容」をするリスクについて触れられています。このリスクを知ったことで、これまで納得していると思っていたことの中に「もう揉めたくない」とコミュニケーションを諦めている部分があった、それでは不満を積み重なってしまうだけだったと気づきました。

この1ヶ月、諦めとは違う本当の自分の思いをたくさん表現することができました。表現することで状況が変わってきたように感じています。

偽りの受容とは

実際には相手の価値観に関連した行動があなたにとって受け入れられないのに、相手の価値観を受け入れたり承認したりするふりをすることです。

問題を提起すると相手から不承認や拒絶を受けることを恐れるあまり、その行動を無視したり、受け入れたふりをしたりする誘惑が強くなります。

これは安全そうに見えますが、実際にはリスクの高い対応です。なぜなら、相手に対して憤りを感じることで人間関係が損なわれ、あなたの見かけ上の承認によって、相手があなたの本当の気持ちを知れば変えようと考えたかもしれない破壊的な価値観を実際に助長する可能性があるからです。

*この説明文は、ライセンス会社であるセカンド・ウィンド株式会社ホームページより引用しています。

ありがとうございます。それでは最後に一言ずつコメントを頂戴したいと思います。

(Aさん)

今日は、学んだ仲間のお顔を見れて、またお会いできて嬉しかったです。(次回の記事で公開の看護師さんのお話を含めて)職場での実践のお話が貴重でした。ありがとうございました。

(Bさん)

今日はありがとうございました。ゴードン・モデルを実践すると「やっぱりすごいんだ!」という気持ちになり、私自身の励みにもなりました。皆さんがそれぞれの職場で頑張っていらっしゃるので、自分も頑張ろうと思えました。

今回は、「親業訓練」のインストラクター資格もお持ちのお二人のインタビュー部分をご紹介しました。P.E.T.とL.E.T.ワークショップは同じゴードン・モデルを土台にしつつも、ところどころに違いがあり、その違いの部分を中心に話が深まりました。

次回のインタビュー記事では、大学病院に看護師としてお勤めのお二人のお話をご紹介します。

▼次回の記事はこちらから
(記事が公開されましたらリンクを追加いたします)

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