【インタビュー】対面ワークショップを受講しての感想や変化をうかがいました!(後半)

L.E.T.ワークショップを受講された方へのインタビュー企画、対面でのワークショップ(計21時間)をご一緒に受講された4名の方へのインタビューをお届けしています。

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同じワークショップを受講し終えてから約1ヶ月。久しぶりに顔を合わせてこの1ヶ月の過ごし方を振り返り、ゴードン・モデルを学んで活用できたことや、活用する難しさを共有し合いました。

4名の受講者のうち、お二人は「親業訓練」のインストラクター資格をお持ちの方、もうお二人は大学病院で看護師としてお勤めの方でした。

今回の記事では、大学病院に看護師としてお勤めのCさん・Dさんへのインタビューをお届けします。

まずは、L.E.T.ワークショップを受講するきっかけを教えてください。

(Cさん)

私は大学病院で看護師をしているのですが、任される部署が増えるとともにスタッフとのコミュニケーションがなかなかうまく取れないようになり、良いコミュニケーションをとることを断念し、部署の拡大に怯えてしまっているところがありました。

ですが、やはり自身のコミュニケーションを改善したいという思いがありましたし、さらに今後は看護師同士に加えて医師とのコミュニケーションもより良くしたいと考えるようになり、受講しました。

(Dさん)

私は、大学病院で外来をしながら地域とも連携を図る部署に勤務しています。

ベテランの看護師が多い部署で、10歳以上年上のメンバーもいるなかで主任を務めており、スタッフ間でのコミュニケーションに難しさを感じていました。

プライドを持つメンバーもいるなかで、今までの自分の伝え方で良いのだろうかとずっと悩んでいたので、正直、藁にもすがる思いでL.E.T.ワークショップを受講しました。

お二人ともコミュニケーションをより良くしたいという思いからL.E.T.ワークショップを受講されたのですね。ワークショップから1ヶ月ほどが経ちますが、受講前と受講後とでどのような変化がありましたか?

(Cさん)

ワークショップは本当に内容の濃い3日間で、とりわけ「行動の窓」を用いて、今の自分の正直な気持ちを確認しながら、問題を解決する方法を分別する仕方を学べたのが大きかったです。自他分離の思考が身につき、何か問題が生じても安心感を持って対応できるようになりました。

一方で、まだ十分には身についておらず素の自分に戻ってしまうこともあるのですが、今後もインプットとアウトプットを繰り返して身につけていきたいと思っています。

行動の窓とは

人間関係において生じる問題を正確に把握するために用いる方法およびグラフィック・ツールのことです。

行動の窓というグラフィック・ツールを用いて、誰が問題を所有しているのか、そして、どのように解決するのかを把握します。

どのコミュニケーションスキルを、いつ、どのように使ったら良いかが理解できます。また、これを理解することで、人の性格タイプを理解しようとか、懲罰を与えようとか、不必要なことを回避することができます。

トマス・ゴードン博士は、このグラフィック・ツールのことを行動の窓と名付けました。

*この説明文は、ライセンス会社であるセカンド・ウィンド株式会社ホームページより引用しています。

(Dさん)

私もまだ素に戻ってしまうこともありますが、自分の感情に向き合うことができるようになったと感じています。

今までは「自分を変えなくちゃ」という気持ちが強かったのですが、まずは自分の気持ちに正直になり、自分を受け入れながら問題に対応していこうと思えるようになりました。

ありがとうございます。お二人から「素に戻ってしまう」とありましたね。理論を学んでも一朝一夕にはできないことのあらわれかと思いますが、どういった部分で「素に戻ってしまう」と感じられますか?

(Dさん)

例えば、相手から怒りの感情を向けられたときでしょうか。

どうしてもムッとしてしまったり、反射的に「コミュニケーションのロードブロック」で挙げられている応答をしてしまったりすることがあります。

「行動の窓」を学んでから受容できる場面は増えたのですが、まだ時折、このように応答してしまう場面がありますね。

コミュニケーションのロードブロックとは

命令する、説教する、アドバイスするなど、相手の言動に指図をしたり、相手の行動を変えるような影響を与えたりしたいというニーズを伝えてしまう応答のこと。

問題解決を鈍化させたり阻害したりするため、ゴードン博士は「ロードブロック」と呼んでいます。L.E.T.ワークショップの中では、12個のロードブロックを具体例を挙げながら紹介します。

*参考:セカンド・ウィンド株式会社『リーダー・エフェクティブネス・トレーニング』p57

ありがとうございます。Cさんはインタビュー開始時に、この1ヶ月での成功事例があったとおっしゃっていました。差し支えのない範囲で、どのような成功事例があったのかを伺えますか?

(Cさん)

はい、ご病気がだいぶ進まれて効果的な治療ができない状態の患者さんとの話です。

患者さんにその状況をお伝えしたとき、とても落ち込まれたのですが、看護師が対話をした結果でしょうか、診療日ではない日に患者さんが「終活のお土産を持ってきたの」と病院に顔を出してくださいました。

患者さんのお話を詳しく伺ってみると、終活としてご家族と旅行をされて嬉しかったこと、陶芸を体験して楽しかったこと、お孫さんがブラウスを作ってくれたことなど、ご家族と楽しく過ごされたことを話してくださり、「私って幸せ者よね」と涙を流されました。

患者さんがいらっしゃったタイミングは忙しい時間帯ではあったのですが、「行動の窓」に当てはめて、私の正直な感情と現在の状況を考えた結果、患者さんとの時間を持とうという選択ができ、こういったお話を伺えたのでした。私のやりたかった外来看護を体現できた場面でした。

さらに、この話を医師に伝えてみようと思いました。

担当の医師は非常に忙しく、今までは業務連絡ほどしか会話の時間がとれない先生だったので伝え方を工夫したうえで、今回のような、看護師としての患者さんとの関わりの事例を増やしていきたいのだという私の気持ちも伝えました。

そうすると、医師から「そういう報告をしてくれてありがとう、嬉しいよ」と感謝の気持ちを伝えられました。それだけでなく、医師としての悩みも開示してくださったので、アクティブ・リスニングのスキルを活用しながら、お互いの思いを共有することができました。

立場の異なる医師と看護師とで、互いの感情を分かり合える嬉しさを感じることができました。

アクティブ・リスニングとは

相手が話している内容を理解し、相手に理解した内容を返していくリスニングの技法です。

アクティブ・リスニングを行なうことで、相手は自分のメッセージが理解されたことを確認できます。

もし理解していなくても、相手はそれを正す機会を得ることができます。

重要なのは、このアクティブ・リスニングは、あなたが相手の考えや感情を受容していることを伝えるものであるということです。

*この説明文は、ライセンス会社であるセカンド・ウィンド株式会社ホームページより引用しています。

ありがとうございます。それでは最後に一言ずつコメントを頂戴したいと思います。

(Cさん)

L.E.T.ワークショップでの学びを通じて、コミュニケーションの重要さを体験することができていて、冷静に、そして丁寧に問題に向き合える自分になれているような気がします。

24時間365日、常にゴードン・モデルを使うのにはまだ慣れていないのですが、ここぞという時にメソッドを使うチャレンジをし、一歩一歩頑張っていきたいと思います。

(Dさん)

今日はありがとうございました。

振り返ってみると、まだまだやれることのあった1ヶ月だったように思います。今日、一緒にL.E.T.ワークショップを受講した皆さんと再び顔を合わせることができて、とても刺激的な時間になりました。

今回は、大学病院で看護師としてお勤めの方お二人のインタビュー部分をご紹介しました。

L.E.T.ワークショップを学ばれたからこその成功体験はお話を伺っていて私たちも心が温かくなりましたし、ワークショップで学ばれた理論を、日々のお仕事のなかで実践しようと奮闘されていることを嬉しく思っています。

この記事をご覧になって、L.E.T.ワークショップにご興味を持たれた方は、ぜひこちらの記事からワークショップの詳細をご覧ください。

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